【今日から使える】Trailheadで始めるSalesforce入門

2024年8月2日2024年8月15日

URLをコピーしました！

急にSalesforceのシステム管理者を任されたけど何から始めたらいいのか分からない……

そんなあなたにTrailheadをおすすめします！
本記事ではTrailheadの始め方から活用方法、トラブルシューティングを解説します。

Trailheadとは？

TrailheadはSalesforceから提供されている、Salesforceを効率的に学べる無料のオンライン学習プラットフォームです。

コンテンツの種類

Trailheadには学習内容を細かく分けた「モジュール」と、実践的な「プロジェクト」、モジュールとプロジェクトを組み合わせた「トレイル」、高難度の「Superbadge」というコンテンツがあります。
さらに、モジュールとサイトの記事やPDFのようなドキュメントもまとめて一つのテーマを学習するTrailmixがあります。

以下より、それぞれのコンテンツについて詳しく説明します。

モジュール

モジュールは複数の細かいトピックで構成されており、トピックごとのクイズやハンズオンをクリアしながら進めることになります。
すべてのトピックをクリアすることでバッジが取得できます。

プロジェクト

複数のトピックで構成されている点はモジュールと同じですが、プロジェクトの場合は上から順番にトピックを進めながらより実践的な設定や開発を学習します。
プロジェクト内のテキストに記載されているとおりのAPI名の項目やオブジェクトを作成する必要があり、トピックの最後で設定がきちんと完了しているか確認します。

トレイル

複数のモジュールやプロジェクトをテーマに沿って集めたコンテンツです。
Trailheadは自分の興味がある内容のモジュールをどれからでも始められますが、トレイルを順番に進めることで、知識を体系的に学習できます。

Trailmix

一つのテーマに沿ったモジュールやプロジェクト、関連するPDFなどのドキュメントをまとめたコンテンツです。
Salesforceの公式から提供されているものもありますが、一般のユーザが独自のテーマで作成したものもあります。

Trailmixは自分でオリジナルのものを作成できるため、自分の学習したい内容を中心にまとめたり、自社の学習用として用意することも可能です。

Superbadge

Superbadgeは実際の業務要件をもとに設定や開発を行う、高難度のチャレンジです。
一部を除いて実装方法は指定されないため、クリアするためにはスキルをきちんと身に着けていなければいけません。
実際の開発業務に近い経験ができるため、時間のあるときに腰を据えてぜひチャレンジしてみてください。

なお、上級資格によっては特定のSuperbadgeをクリアしていることが合格の前提条件になっています（認定上級Platformデベロッパー資格の合格条件は、通常の試験に加えて上級Apex Superbadgeを含む3つのSuperbadgeをクリアする必要があります）

またSuperbadgeは高いスキルを持っていると示す証として、公式から履歴書に書ける資格とアナウンスがあります。

履歴書に書けるスキル
志望する企業が求めるスキルがあることを証明できます。

現実世界のシナリオ
企業が日々直面している実際の問題に取り組むことでスキルを伸ばすことができます。

Salesforce 認定資格
革新的で信頼性の高い成功基準で履歴書をグレードアップできます。

Superbadge のメリットとは?

ハンズオンとクイズ

モジュール内のテーマは、クイズ形式と実際に手を動かすハンズオン形式の2種類があります。

クイズ: 4～5択の選択問題です。
基本的にはモジュール内のテキストを読めば正解できますが、ごくまれに関連先や前のテーマで説明されたことを理解していないと答えられない内容もあります。
ハンズオン: 指示に従ってPlaygroundという独立したSalesforce組織やTrailheadに連携した開発環境で、実際に設定を変更し、開発をします。

Trailheadの始め方

Trailheadに登録しよう

まずはTrailheadにサインアップして登録を行いましょう。
登録は簡単で、Salesforceアカウントがなくても、GoogleやLinkedInアカウントを使用してすぐに始められます。
登録が完了したら、すぐに学習をスタートできます。

Trailheadで何ができるの？

バッジやポイントで学習状況を把握する

モジュールをクリアするとポイントとバッジが付与され、獲得したバッジ数とポイントに応じてランクが上がっていきます。
自分がどれくらい学習したのか把握でき、達成感が得られるのでモチベーションが低下しにくい仕組みになっています。

会社がSalesforceアカウントを持っていて、なおかつパートナーコミュニティに加入している場合、社員のTrailhead進行状況を一元管理できるようになっています。

ちなみにもともとはRangerが最高ランクでしたが、最近はバッジ600、ポイント30万以上の「ALL STAR RANGER」まで上限が開放されました。

資格試験の更新

Salesforceの資格を保有している場合、資格試験の更新が必要です。
Trailheadでは、年に一度の資格試験更新用のコンテンツが提供されています。
なお、Trailheadの資格更新用のモジュールを期限までにクリアしなければ資格が失効するため、必ず期限内に終わらせるようにしましょう。

初めの一歩におすすめのトレイル

モジュールやトレイルがたくさんありすぎてどこから手を付けていいのか分からない……

そんなあなたに、初心者におすすめのトレイルをご紹介します。

Sales Cloud でセールスを迅速化
Salesforceってなに？　どんなことができるの？　どうやって使えばいいの？
そんなベーシックな疑問に対応したトレイルです。
どちらかというと設定のやり方ではなく、一般ユーザ目線でSalesforceを学習したい場合におすすめです。

Sales Cloudは営業向けの製品ですが、カスタマーセンター向けのService cloudのトレイルは少し難易度が高めなので、まったくSalesforceが分からないという方はまずはこちらから。
システム管理者初級
とにかく今すぐSalesforceの設定の変更の仕方を知りたい！　という場合にはこちらをおすすめします。
ここで網羅されているのはSalesforceの設定変更（開発）の初歩の内容のため、当然これだけではマスターできません。

「初級」の名前から分かるように中級・上級もあるため、システム管理者を任されたもしくは目指している方はぜひそちらもチャレンジしてください。

Trailheadを活用しよう

TrailheadはSalesforceの使い方を学ぶ以外にも様々な活用方法があります。
ここではそのなかの一例を紹介します。

資格試験勉強

資格試験を目指している方には、試験対策用のTrailmixがおすすめです。

公式から提供されているTrailmixは、モジュールやドキュメントなどの試験範囲をカバーするための学習リソースが集められており、効果的に試験準備が行えます。
試験に向けてしっかりと勉強し、自信を持って試験に挑みましょう。

オリジナルTrailmixを作成する

自分の学習ペースやニーズに合わせて、オリジナルのTrailmixを作成することもできます。
自社の業務に合わせて研修用のTrailmixを作成して、新入社員研修を効率的に行うこともできます。

Trailblazerクエスト

Trailheadでは、月替わりで「Trailblazer Quest」が開催されており、参加することでSalesforce資格受験用のバウチャーなどの賞品をもらうチャンスがあります。
過去にはMacbookのような豪華賞品が用意されていたこともありました。
クエスト自体は英語で提供されていますが、中身はほとんどオリジナルのTrailmixのクリアなので、ぜひ挑戦してみてください。

こんなときどうする？　Trailheadトラブルシューティング

Challengeが合格しない場合

正しく設定したはずなのになぜかChallengeが失敗してしまう……
そのときはまずは言語設定を英語に変更してみてください。

Trailheadのチャレンジのシステムはどうやら設定内容が正しいか英語で判定しているようで、標準機能の場合は日本語と英語が自動的に切り替わるものもあります。

例：取引先レイアウトとAccount Layout

たとえば取引先オブジェクトにカスタム項目を追加してレイアウトに表示させるというChallangeがあったとして、この場合だと取引先レイアウトに項目を設置しても、Account Layoutに設置された項目が見つからないため失敗と判定されてしまうようです。

少し面倒ですが、Playgroundの言語設定を、[私の個人情報] > [言語とタイムゾーン]の地域を英語圏に変更してみると、判定の成功率が上昇します。