Salesforceへのログインといえば、従来は「ユーザ名(Username)」が基本でしたが、Spring’25のリリースからメールアドレスによるログインが可能となりました。
もうすでに利用されている方もいらっしゃるでしょうか。
本記事ではメールアドレスでのログインのメリットや注意点についてご紹介します。
ログインフローの詳細
login.salesforce.com
のログイン画面に 「メールでログイン」 ボタンが表示されています。これを選択すると

タブが開きメールアドレスを入力する画面となります。

✅ メールアドレスが1件だけ紐づく場合
メールアドレスが1つだけ登録されていれば、パスワード入力画面に直接遷移してログイン可能です。
🌐 複数件紐づく場合:環境スイッチャー
同一メールアドレスに複数の組織が紐づいている場合、認証コード入力画面に切り替わります。
入力したメールアドレス宛てに認証コードが送信されていますので、そちらをコピーして入力してください。
入力後に 「環境スイッチャー」 が表示され、ログイン先環境を選べます。

組織名、ユーザー名、組織のアドレスが表示されていました。
余談ですが、今回試しに使用したメールアドレスは、Trailheadのスーパーバッジや実験用に作成したDeveloper組織に登録しているものでした。自身でも忘れていた組織があったので発掘できてよかったです。
利用にあたっての注意点
メール受信環境が必須:複数環境使用時は認証コードをメール受信できる必要があります。
SSO(シングルサインオン)併用時:メールアドレスで始めても、SSO設定がある場合はそのプロバイダーにリダイレクトされます。
サンドボックスやスクラッチ組織は非対応:2025年6月現時点では対象外です。
導入・設定方法
この機能は既に各環境に自動表示されているため、管理者が特別な設定を行う必要はありません。
使用するメールアドレスのセキュリティ対策が必須となりますが、複数の組織を扱う場合にはとても便利な機能です。
ぜひお試しください。