カスタム項目で選択できるデータ型のひとつである「ロングテキストエリア」は使用していますか?
多くの文字を入力することができ、複数行の入力が可能なため「備考」などに採用されます。
しかし、便利である一方で通常のテキストに対していくつか制約があるのも事実です。
今回はロングテキストエリア項目の制約について解説します。
検索条件に指定できない
レポートやリストビューの検索条件にロングテキストエリア項目は指定できません。
以下はリストビューの検索条件ですが、ロングテキストエリア項目の「備考」が表示されていません。
Salesforce公式HELP:リストビューの「追加項目別に絞り込み(省略可能)」で利用できるデータ型
レポートについては、2024年8月21日にレポートの絞り込みができるようになったとあります。
カスタム項目では先頭の255文字を検索対象にすることができるようです。
Salesforce公式HELP:ロングテキストエリア項目によるレポートの絞り込み
リストビューのインライン編集ができない
リストビューのインライン編集に対応していないデータ型にロングテキストエリア項目が
含まれています。
Salesforce公式HELP:Lightning Experience でのリストビューのインライン編集の考慮事項
また、細かいところですがカーソルを項目に合わせると値の全体を表示してくれますが、
ロングテキストエリア型は表示されません。
ただし、表示されるデータ型の方が少なく、テキストと参照項目だけになります。
WHERE句に指定できない
ApexコードやデータローダなどでSOQLを書くとき、WHERE句にロングテキストエリア項目を
使用することはできません。
Salesforce公式SOQLリファレンス:WHERE
まとめ
ロングテキストエリア項目の仕様的な制約について解説しました。
たとえ制約があっても使用頻度は高いと思いますので、何度か経験すると慣れてしまうと思います。
ロングテキストエリア項目と上手に付き合っていきましょう。