オブジェクトの入力規則を使用するとデータの不整合を防ぐことができます。
例としてよく挙げられるものが、電話番号などの入力ルールを統一したいときです。
今回は入力規則について解説します。
入力規則とは
入力規則はオブジェクトごとに設定され、レコードの新規作成および更新に適用されます。
データローダやリストビューのインライン編集にも適用されます。
入力規則のエラー条件数式が判定され「True」となった場合は、
任意のエラーメッセージを表示し、レコードは保存されません。
Salesforce公式HELP:入力規則
また、ワークフロールールの項目自動更新後には入力規則は実行されないようです。
処理の実行順序については以下のHELPを参照してください。
Salesforce公式HELP:トリガーと実行の順序
入力規則の設定方法
入力規則の設定方法
オブジェクトマネージャーを開き、対象のオブジェクトを検索してクリックします。
「入力規則」をクリックして、「新規」ボタンをクリックします。
ルール名とエラー条件数式を入力します。
エラー条件数式が「True」となる場合にエラーとなり、レコードは保存されません。
「構文を確認」ボタンをクリックして条件式に問題がないことを確認します。
「有効」のチェックを外すとその入力規則は判定されないようにすることができます。
エラーメッセージを入力します。
エラー表示場所を選択します。
保存すると入力規則に登録されます。
なお、「有効」にチェックマークがない入力規則は判定されません。
エラーメッセージの表示について
入力規則の設定「エラー表示場所」によって、エラーメッセージの表示が変わります。
・「ページの最上位」の場合
・「項目」の場合
選択した項目にエラーメッセージが表示されます。
参考:エラー条件数式
Salesforce公式HELP:
[数式 サンプル] 入力規則により項目の入力を必須とする数式
条件付きで項目を必須にする
一般的なREGEX関数を用いた正規表現の検証
まとめ
オブジェクトの入力規則について解説しました。
入力規則はデータの品質を維持するのに有効ですが、
仕様変更で常に入力規則に違反するようになるとデータの入力ができなくなってしまう恐れがあります。
入力規則に影響がある場合は必ずメンテナンスするようにしましょう。