Spring ’24リリースの重要ポイント4点(Sales Cloud/Service Cloud編)

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日本時間2024年2月11日にリリースされた「Salesforce Spring ’24」リリースでは、Sales CloudとService Cloudに多くの注目すべき新機能が追加されました。
特にSales Cloud Einsteinなど、営業の生産性向上に寄与する機能に注目です。
本記事では技術者の視点から、これらの新機能の概要と利用方法について解説します。
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/spring-24-release-highlights?

目次

Sales Cloud Einstein

生成AIを活用したメールドラフト作成

Sales Cloud Einsteinでは、Einsteinの生成AI機能を利用して、営業担当の受信箱からメールドラフトを自動作成できます。
セールスデータを活用してバイヤーが求める情報を含むパーソナライズされたメールを生成することで、営業担当者のメール作成業務の効率化と商談拡大が期待できます。


本機能の利用にはEinstein Sales Emails権限セットとUnlimitedエディション以上のライセンスが必要です。またGmailやOutlookとの連携には別途設定が必要な点に注意が必要です。

Salesforce Meetingへの移行

Meeting Studioの廃止とSalesforce Meetingsへの移行

Spring ’24リリースではMeeting Studioが廃止され、Salesforce Meetingsへ移行します。
Salesforce Meetingsではミーティングダイジェスト機能により、ミーティング開始前に関係者で重要事項を共有し、意見をすり合わせることができます。


Sales Engagement から設定が可能で、有効時は行動の詳細レコードに[ミーティングのダイジェスト]タブが表示されるようになります。

生成AIを活用した営業支援ツールの拡充

通話探索による営業会話の分析

通話探索機能では、生成AIを使用して営業の会話を分析できるようになります。会話型インターフェースを通じて、セールスコールの詳細と、商談を進めるためのフォローアップ方法をすばやく把握することができます。

営業ホーム(Seller Home)による顧客データの一元化

営業ホーム(Seller Home)機能により、営業チームは特に重要な顧客データを1か所で表示できるようになります。
営業担当者は、リアルタイムでビジネスに対する自身の貢献度を把握し、週ごとの目標設定や、顧客とのつながりを深めるべきポイントを特定することが可能です。データ活用による戦略的な営業活動を支援します。
営業ホーム(Seller Home)はセールス/セールスコンソール/Sales Engagement アプリケーションのデフォルトの ホームページに指定されています。

すべての組織でのMFA自動有効化の完了

セキュリティ強化の一環として、Salesforceではすべての組織でMFAの使用が義務付けられています。
Spring ’24リリースにて、まだ自動有効化されていないすべての組織にMFAの自動有効化が適用されます。
MFA未対応の統合認証を利用しているシステムがある場合は、事前の対応が必須です。
セキュリティ担当者と連携の上、計画的な移行を早急に進めましょう。

まとめ

以上、Salesforce Spring ’24リリースにおけるSales CloudとService Cloudの新機能の解説でした。
営業メールの自動生成、会議の生産性向上、AI活用の営業支援ツールなど、営業の効率化と高度化を推進する機能が盛りだくさんです。
本リリースを機に、これらの新機能を戦略的に活用し、データドリブンな営業活動へとシフトしていくことが求められるでしょう。
また、MFAの適用も全組織で完了するため、セキュリティ面の万全な対策も同時に進めていく必要があります。

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